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カナダでの滞在ビザを延長する方法

カナダ移民局(IRCC)は、永住権・他のビザの申請期間でも、カナダに滞在できるようにオプションを提供しています。

例えば、ビザの延長申請をする場合、ビザの有効期限が切れる前に行うことで、移民局が申請結果を待つ間もカナダに合法で滞在することが可能です。これにより、観光・学生・就労は、条件を満たしていれば新しい申請の結果が来るまで、以前のビザと同じ条件でカナダに滞在することができます。

永住権申請中の人で、ビザの有効期限が迫っている場合は、Bridging Open Work Permit(BOWP)を利用することができます。

ビザには延長可能なものもありますが、Post-Graduation Work Permit(PGWP)のような特定のプログラムは、更新も延長もできません。しかし、これらのビザ保有者が他のビザを取得できないわけではありません。

観光ビザ申請もひとつの選択肢ですが、カナダで働く人や学生にとって、観光ビザへの切り替えは通常望ましくありません。観光ビザはビジターレコードで延長申請をすることができ、6ヶ月以上の滞在を許可される場合もありますが、このビザでは仕事や勉強をすることはできません。また、特定のケースでは、ワークビザの免除を受けることができる人々のための滞在オプションがある場合もあります。この記事では、以下のような人たちのための滞在オプションについて説明します。

  • Work Permits
  • Study Permits
  • Post-Graduation Work Permits
  • Bridging Open Work Permits
  • Spousal Open Work Permits

Work Permit


カナダのワークビザは、PositiveまたはNeutralのLMIA(Labour Market Impact Assessment)を必要とするものと、LMIA免除の2つの分類に分かれています。

LMIAとは、人員不足のポジションを埋めるために外国人労働者を雇う必要性があることをカナダ政府に証明することを意図しています。まず、ワークビザを申請する前に、雇用主がLMIAの申請を行う必要があります。カナダ労働開発局(EDSC)からPositiveまたはNuetralのLMIAが雇用主に発行されると、このLMIAのレターを持って労働者はワークビザの申請に進むことができます。

ワークビザのプログラムの中には、労働力不足に対処するためにLMIAのプロセスを促進しているものもあります。例えば、グローバルタレントストリーム(GTS)では、対象となる技術職種の雇用主は、LMIA申請に際して必須条件である広告要件を省略することができ、申請処理時間が約2週間に短縮されます。またケベック州は、LMIAの手続きを容易にするための独自の職業リストを持っています。

LMIA免除のワークビザを保有する人は非常に多く、2021年には31万5000件以上のLMIA免除ワークビザが発行され、LMIAでサポートされるワークビザの約3倍の数でした。

このタイプのワークビザの目的は、政府の立場から見るとカナダの利益をサポートすることです。一般的なLMIA免除のワークビザは、カナダにとっての重要な利益と互恵的な雇用のカテゴリーに該当します。カナダは、その仕事が社会的・文化的・経済的にカナダ人に利益をもたらす外国人を「重要な利益」と定義しています。互恵的雇用とは、カナダが他国と協定を結び、国境を越えた労働者の交換を認めている場合です。外国人労働者がカナダ国内で、カナダ人労働者が海外で得られるのと同様の機会を得ることができるため、労働市場への影響は中立とみなされます。

LMIA免除のカテゴリーにはopen work permitも含まれ、このビザの保有者はカナダ国内のどの雇用主のもとでも働くことができます。また、CUSMA、CETA、カナダとの他の自由貿易協定に該当するワークビザも含まれます。ワーキングホリデービザが含まれるInternational Experience Canada(IEC)カテゴリーでのワークビザも同様です。

Study Permit

経済状況とキャリアを考慮して、カナダで学生になることがベストなオプションの方には、就労が可能な学生ビザを取得することでカナダに滞在することが可能になります。対象のビザでは、学期中はパートタイムで、休暇中はフルタイムで働くことが可能になります。

このタイプのビザを取得するためには、まず指定教育機関(DLI)に申し込む必要があります。その後、学校からの入学許可通知を使用して、カナダの就学許可証を申請することができます。

Post-Graduation Work Permitが取得可能なプログラムの場合は、終了後PGWPを通してカナダに滞在することができます。(これまでPGWPを取得していない場合)また、卒業生に合わせた永住権へのパスウェイの資格を得ることができます。

Post-Graduation Work Permit

卒業後就労許可証(PGWP)は、対象となる指定教育機関(DLI)でプログラムを修了した留学生がカナダに滞在するための選択肢のひとつとなります。PGWPとは、オープンワークパーミットの為、どの職業・雇用主の元でも働くことが可能になります。

PGWPの有効期限は修了したプログラムの長さに応じて決まり、最低対象プログラムを8ヶ月以上取ることが条件となります。2年以上のプログラムを修了した学生は、最長3年間のPGWPを取得することができます。

Bridging Open Work Permit

Bridging Open Work Permit (BOWP) は、特定の永住権申請者が申請処理中にビザの有効期限が切れてしまう場合に申請可能なビザです。

BOWPの対象となるのは、以下の移民プログラムです。

  • Federal Skilled Worker Program
  • Canadian Experience Class
  • Federal Skilled Trades Program
  • Provincial Nominee Program
  • Quebec Skilled Workers
  • Agri-Food Pilot Program

Spousal Open Work Permit

配偶者またはコモンローパートナーがカナダ市民または永住者である場合、配偶者のスポンサーシップ申請が可能です。カナダ国内から申請をする場合、申請プロセス中に配偶者オープンワークパーミット(SOWP)を取得することが可能になります。

また、ワークビザ保持者の配偶者もオープンワークパーミットを取得できる場合があります。配偶者オープンワークパーミットを申請するにあたり、特定の資格基準を満たす必要があります。また、ワークビザを保持する外国人労働者は、下記の4つの条件のうち1つを満たす必要があります。

  • National Occupational Classification(NOC)のスキルレベル0、A、Bのいずれかに従事している
  • Atlantic Immigration Program(AIP)ストリームに受け入れられた場合、いずれかの職業に就いている
  • 州・準州のノミニー制度(PNP: Provincial Nominee Program)を利用して職業に就いている
  • Quebec Selection Certificate (CSQ)を所持し職業に就いている

また、外国人労働者の状況に応じて、さらにプログラム固有の基準を満たす必要があります。

学生の配偶者は、配偶者が対象のプログラムに登録している留学生であることを証明できれば、オープンワークパーミットを取得することが可能です。

Source:CIC NEWS

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Mika.F

Mika Fukuyama/カナダ政府公認移民コンサルタント College of Immigration and Citizenship Consultants (CICC)メンバー: R710017 Canadian Association of Professional Immigration Consultants(CAPIC)メンバー:R23092 大学在学中にカナダ留学を経験。卒業後、5年間日系のメーカー企業で営業として勤務した後カナダへ移住。MFIC Immigration Inc.の代表であり、別企業でImmigrtaion Consultantとしても勤務。

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