移民局は、学生ビザ申請の受け入れ上限を２年間設けることを発表しました。 この発表によると、2024年の新規学生ビザの発行上限は約36万件となり、2023年から35%減少する見込みとなっています。
さらに、移民局は各州および準州ごとにも上限を導入します。これは人口に基づいて設定した上限であり、留学生の人口が持続不能な増加を見せた州においては大幅な減少が見込まれています。
この上限は、学生ビザの更新については対象外となり、また、修士号および博士号プログラムも対象外となります。
2024年1月22日以降、移民局に提出されるすべての就学許可申請には、州または準州からの証明書（Attestation Letter）が必要となります。準州は、これらの証明書の発行プロセスを2024年3月31日までに確立する予定です。尚、2025年の新規学生ビザ受け入れ数については2024年末に再評価される予定となっています。
Post Graduation Work Permitの資格基準変更
この発表に合わせ、Post Graduation Work Permit （ポスグラ）の申請資格基準の変更についても発表がありました。
2024年9月から、カリキュラムライセンス契約の一環としてプログラムを開始する学生（私立カレッジが関連する効率カレッジのカリキュラムを提供するためにライセンスを受けたもの）は、ポスグラの対象外となります。
移民局はまた、修士プログラムまたは他の短期大学院プログラムを卒業した留学生が3年間の労働許可を申請できるようになると発表しました。
現行の基準では、ポスグラの期間はプログラムの長さに基づいているため、修士課程の学生がカナダでの就労経験を得て最終永住権申請に移るまでの期間が限定されていました。
今後数週間で、留学生の配偶者向けのオープンワークパーミットに関する詳細をさらに公表する予定です。
移民局によれば、オープンワークパーミットは修士および博士プログラム留学生の配偶者のみが利用できるようになるとされています。
カレッジ等を含む他のレベルのプログラム留学生の配偶者は今後、オープンワークパーミット対象外となります。
現在、カナダの留学生の数に対する移民局の対応を求める圧力は高まっています。一部の機関は収益を増やすために学生の受け入れを大幅に増やし、学生側は必要なサポートを十分受けずにカナダに来ることが増えてしまっています。
その数は2022年に80万人以上、2023年には90万人を超えていて、この急激な増加により住居・医療・その他のサービス等にも圧力がかかっています。
今後新たな発表があり次第新しい記事にて取り上げます。
Source: CIC NEWS
