一時滞在者のための新しい移民申請パスウェイについてまだ詳細は明らかになっていませんが、Sean Fraser移民大臣はCICニュースに対し、現在の政策検討状況を報告しました。
”現在私が取り組んでいる課題は、移民計画の枠を超える数の人々が一時的に滞在しているということです。現在カナダには学生として一時的に滞在している約50万人がいるが、それに対して40万人ほどの永住権のスペースを持っています” Sean Fraser移民大臣
新しパスウェイはどのようなものか?
Fraser氏は以前の報告で、この新プログラムは、2021年に開始された同様のプログラム、Temporary Residence to Permanent Residence (TR2PR) pathwayと似たようなものになる予定だが、全くの同一のものではないとCBCニュースに語っています。TR2PRパスウェイは、カナダがコロナウイルスによる国境閉鎖の中で移民目標を達成するために導入された一回限りの措置で、カナダで働く9万人の一時滞在者が永住権を取得できることになった政策でした。この措置は、Marco Mendicino前移民大臣の下で開始されました。その後Sean Fraser氏が移民大臣に任命された後、”留学生と外国人労働者への永住への道の拡大”を命じられました。
また、Sean Fraser氏は、一時滞在者にエクスプレス・エントリー・システムを通じて追加ポイントが与えられるという考えを否定しました。というのも、彼はエクスプレスエントリー制度で必ずしも優秀な人材が得られるとは限らないと考えているからです。 同大臣は、他の要因もあることを述べています。一時滞在者が、発行されたビザの滞在期間終了時にカナダから去ることを入国審査官が納得しないために、ビザの発行をを拒否されることがあり、これはカナダで勉強や仕事をし、最終的に永住権を得たいと考えている人たちにとって難問であることを指摘しています。
Fraser氏は、9月8日までに、この動議で提起された6つの点に関する計画を提出することになっています。
経済移民プログラムにおいて、カナダ国内での職務経験をより重視し対象となる職種を拡大すること
他の連邦移民プログラムのエビデンスを検証すること
労働市場や技能不足に関するデータを取り入れ、持続的な労働力不足に基づく移民選択を行う
小規模コミュニティへの移民の定着とケベック州以外のフランス語圏への移民を奨励する
労働市場のニーズの変化や地域経済の優先順位に迅速に対応できるような仕組みを作る
医療サービス、介護士、農業、製造業、サービス業、貿易業、運輸業などの職業や必須サービスを具体的に検討すること
移民大臣は当面は、このプログラムはまだ開発段階であり、現在話し合いと政策開発の段階にあると述べています。
Source:CIC NEWS