ショーン・フレーザー移民大臣は、新たなビザ免除に関する発表を行いました。
13カ国のパスポート保持者は、一時滞在ビザなしで飛行機でカナダに旅行できるようになります。ただし、これは過去10年間にカナダのビザを取得したことがあるか、現在有効なアメリカの非移民ビザを保持しているこれらの国の旅行者にのみ適用されます。対象となる旅行者は以下の国のパスポート保持者です:
フィリピン、モロッコ、パナマ、アンティグア・バーブーダ、セントクリストファー・ネイビス、セントルシア、セントビンセント・グレナディーン、トリニダード・トバゴ、アルゼンチン、コスタリカ、ウルグアイ、セーシェル、タイ
フレーザー氏は、移民局が、事前の旅行審査プロセスをより簡単で迅速かつ手頃なものにするために取り組んできたと述べました。彼は、この決定によってカナダのビザの件数から数千件の申請が逸れ、移民局がより効率的にビザ申請を処理できるようになると述べています。
同様の試験的プログラムは2017年にブラジルで導入されました。フレーザー氏によれば、このプログラムはブラジルからの訪問者数を40%増加させ、移民局のサンパウロオフィスの件数を60%減少させるなど、成功を収めました。これにより、移民局職員はより複雑な申請に取り組むことができました。
カナダへビザなしで入国できる国は日本を含め50か国以上ありますが、ほとんどの場合、飛行機で到着する場合は電子渡航認証(eTA)が必要となります。アメリカ市民は、就労か就学が目的でカナダに渡航する場合を除いて、eTAやビザは必要ありません。
ビザ免除の対象ではない国の国籍を持つ人々は、一時滞在ビザとも呼ばれるTemporary Resident Visa(TRV)を申請する必要があります。
TRVは、個人が最大6か月の期間カナダを訪れることを可能にします。(一部の人には異なる場合があります)
TRVを持ってカナダに到着しても、その人にはカナダでの就労や就学の許可は与えられず、入国審査時にカナダへの訪問目的が一時的であること(観光や家族訪問など)を示すよう求められる場合があります。
移民局は現在、TRV申請の未処理案件を処理しています。移民局の最新のデータによると、TRV申請の50%がサービス基準(14日間)内で処理されていないことが示されています。
フレーザー氏は、最近のカナダ公共サービス連盟(Public Service Alliance of Canada)のストライキがTRV申請に影響を与えたと述べています。この12日間のストライキは4月19日から5月1日まで続き、フレーザー氏は報道陣に対して、その期間中に処理されなかった申請が10万件あったと述べました。また、移民局が数週間または数か月以内にパンデミック前の処理基準に追いつくことを期待しているとも述べました。
Source:CIC NEWS