パンデミックからの復興に向けて、カナダ政府はスーパービザを強化することを発表しました。
現在のスーパービザとは、カナダ国民・移民の両親・祖父母が10年間有効の一度の入国で最大2年間滞在することができる長期観光ビザです。(通常の観光ビザは最長6か月までの滞在)
2022年7月4日より以下の点の改定が発表されました。
1.一度の滞在を最長2年から5年へ引き延ばしへ
2.すでにスーパービザを保有する人は、カナダ国内から最長2年の延長申請をすることが可能に(一度の入国で最大7年連続して滞在することが可能)
3.カナダ移民大臣は今後スパービザ申請者が加入する国際医療保険を指定する権限を持つことに(現在、このビザを申請するためにはカナダの保険会社への加入が必須です。今後はカナダ国外の医療保険加入も認められることになります。詳細は後日発表)
カナダの永住権取得カテゴリーには、カナダ国民・移民の両親祖父母の呼び寄せプログラムがあります。しかし、このプログラムはかなりの人気があり、約2万人の枠に対して20万人近くの応募があり、永住権獲得はかなり厳しいのが現状です。その打開策として、通常の観光ビザよりも簡単に長期滞在ができるスーパービザが2011年より導入されました。
Sean Fraser移民大臣
家族はカナダ社会の中心です。スパービザの強化は、カナダ国民・移民の家族のより長いカナダへの滞在を可能にし、貴重な時を一緒に過ごすことでカナダ社会により貢献し成功できることになるでしょう。
Marco E.L. Mendicino公安大臣
家族を一緒に過ごせるようにすることがカナダ政府の優先事項であり、カナダの成功と強さに関わるものです。特に、パンデミックからの復興に伴い家族が再び一緒に生活できるよう取り組んでいます。カナダの国境を安全に保ち、カナダ国民・移民の家族を呼び寄せるために共に取り組んでいるCanada Border Service Agency(CBSA)の職員に感謝を表したいと思います。
参考
スーパービザは10年以上カナダ国民・移民がカナダで両親・祖父母と再開するための選択肢となっています。カナダ移民局は毎年約17,000件のスーパービザを発行しています。
スーパービザ保有者がカナダ滞在中、十分なサポートを受けられるようにするため、受け入れる側(子供・孫)のカナダ国民・移民は規定レベルの収入を満たしている必要があります。
スーバービザを申請する両親・祖父母は移民局が指定した健康診断を受診し、カナダの医療保険会社にてプライベート保険への加入が必須です。この理由は、緊急事態が発生した際に、カナダの納税者に負担をかけることなく必要な治療を受けられるようにする為です。
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/news/2022/06/enhancements-to-the-super-visa-program-for-parents-and-grandparents-will-help-reunite-families-more-easily-and-for-longer.html