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ITA発行後Express Entryプロフィールに変更があった場合どうなる?

場合によっては、永住権本申請へ進めるITA(Invitation To Apply)を受け取った後に、Express Entryのプロフィール変更が必要となり、それに伴ってCRSスコアが変動することがあります。この状況になった場合、永住権申請資格を満たすためには、電子永住権申請(eAPR)を提出するまでの間永住権の申請要件を満たし続けなければいけません。

Express Entryは、カナダの連邦政府が3つのプログラムからの移民申請を総合的に管理するために使用しているシステムで、2023年から2025年のカナダの移民レベル計画によると、カナダはExpress Entryシステムを通じて毎年少なくとも82,000人の新たな移民を迎え入れることを目指しています。Express Entryを通じてカナダに移民するためには、申請者はプロフィールを作成し、移民局(IRCC)のオンラインシステムにてアップロードする必要があります。ITAが発行されないと永住権本申請へは進めないため、このプロフィールを登録した段階ではITAが発行されるのを待ちます。ITAが発行された後、電子永住権申請(eAPR)を提出するまでには60日の期限が設けられます。

そこで、Express Entry申請者の間でよくある質問「ITAを受け取った後にExpress Entryプロフィールに変更が生じた場合はどうなるのか?」というものです。

以下では、上記の質問に答え、Express Entryを通じたスムーズな移民申請プロセスのための方法を説明していきます。

不正確なプロフィールが引き起こす問題

Express Entry抽選の後、申請者がカナダの永住権(PR)本申請へ進むITAを受け取った後、まれにプロフィール内容変更が必要になる場合があります。

この変更は、申請者がeAPR(電子永住権申請)の提出を完了して初めてCRSスコアが「ロック」されるため、申請提出前の変更はCRSスコアに重要な影響を及ぼす可能性があります。(後述)

この変更内容には、申請者がITAを受け取った後、キャリア/学歴の変更、結婚、誕生日を迎える、言語テストの有効期限切れ等があります。

プロフィールが変更された場合、理由に関係なく正確な情報を最新の状態で維持することが非常に重要となります。「虚偽の情報[または重要な詳細の省略]」は、移民局が移民申請を却下する理由となり、最悪の場合カナダへの入国が不許可とされるか、申請者が最大で5年間カナダへの全てのビザ申請が禁止される可能性があります。

ITAを受け取った後のプロフィール更新

誤った情報や虚偽のプロフィールのままでの申請処理を避けるために、Express Entryプログラムの申請者は、以下の方法でITAを受け取った後にExpress Entryプロフィール更新をすることができます。

基本的に、ITAを受け取る前であればいつでもExpress Entryプロフィールを変更することができます。ただし、ITAが発行された後は、このような変更はできなくなります。というのは、この時点で申請者のプロフィールは正式にグローバルケースマネジメントシステム(GCMS)に記録されます。

したがって、この時点での変更は次のいずれかの方法を取る必要があります:

  • 変化した状況(結婚、キャリアの変更など)を裏付けするための追加のサポートドキュメントをアップロードし、プロフィールの正確性を確保する
  • 必要なサポートドキュメントを収集することができない場合には、政府に対しての説明(LOE)を送付する。

LOEとは、申請者がITAの有効期限(60日間)内に必要なすべての書類を集める努力をしたが、それができなかったことを説明するためのものです。

*LOEはケースバイケースで評価され、審査するオフィサーの裁量によって承認または拒否されます

CRSスコアへの影響

ITAを受け取った後のプロフィールの変更は、申請者のCRSスコアに影響を与える可能性があり、次のExpress EntryドローイングでITAが発行される可能性にも影響してきます。

申請者のCRSスコアは、プロフィールの異なる要素に基づいて、さまざまな要因で変動します。たとえば、ジョブオファーを受けたり、言語テストのスコアや職務経験を向上させるとより多くのポイントが獲得でき、カナダの永住権申請へのITAを受け取る可能性が高くなります。

プロフィールの変更とカナダの永住権申請資格の ITAを受け取った後であっても、プロフィールの変更内容によっては以前にITA受理資格があった申請者が永住権の申請資格を失ってしまう場合もあります。ここで重要なのは、申請者のExpress Entryプロフィールとスコアは、移民局にeAPRを提出するまでロックされないということになります。

例えば、言語テストの結果は2年間有効です。この2年間がeAPRの提出前に切れてしまうと、申請者は申請資格を失ってしまいます。同様に、申請者が移民局が示す資金証明に関する所得要件を満たさなくなった場合も同様です。資金証明の要件は、年ごとに低所得カットオフ合計の50%に基づいて毎年変更されるとされています。

プロフィール変更に伴う申請処理時間遅延

当然ながら、プロフィールの変更をすることにより、移民局は申請者の永住権申請資格とExpress Entryへの申請資格を見直すことになります。したがって、ITA後のプロフィールの変更は、永住権申請の総処理時間を長くする可能性があります。

そのため、Express Entryの申請者は、必要な書類やプロフィールの更新を適切な時期に提出する努力をすることが重要です。これにより、申請処理の遅延が最小限に抑えることができます。

プロフィール変更後のマイナスの影響を軽減するには

ITA受け取り後のプロフィールの変更によるマイナスの影響を最小限に抑えるためには、情報を迅速に更新し可能な限り移民当局とのコミュニケーションを積極的に行うことです。申請者がプロフィールの変更が必要な状況を予見できる場合、できる限り早く関係機関に変更の連絡をする努力をすることが重要です。

Source: CIC NEWS

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Mika.F

Mika Fukuyama/カナダ政府公認移民コンサルタント College of Immigration and Citizenship Consultants (CICC)メンバー: R710017 Canadian Association of Professional Immigration Consultants(CAPIC)メンバー:R23092 大学在学中にカナダ留学を経験。卒業後、5年間日系のメーカー企業で営業として勤務した後カナダへ移住。MFIC Immigration Inc.の代表であり、別企業でImmigrtaion Consultantとしても勤務。

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