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フランス語圏移民促進のための新たな法律

カナダは、フランス語圏の移民とケベック州外の少数派を優先することによって、フランス語の重要性を強調する新らしい法案を可決しました。

法案C-13は、初めてOfficial Languages Act(OLA)(公用語法)に移民を導入します。OLAは、英語とフランス語両方をカナダの公用語とした連邦法です。この新法は、カナダの公用語としてのフランス語が脅かされており、保護されなければならないと認識するため、公用語法を近代化することを目的としています。この法律は3つの部に分かれています。第1部では公用語法への修正が行われ、第2部では連邦規制の個人企業におけるフランス語の使用が規制され、第3部では法律の適用範囲が示されています。

この新法は、初めて移民を公用語法に導入し、ケベック州外のフランス語圏少数派コミュニティにおけるフランス語圏移民の重要性を認識しています。

移民に関連する対策には、法的な変更が含まれます。特に、移民局(IRCC)にはフランス語圏移民政策の目標と指標を採用する義務を持っています。さらに、移民がフランス語圏少数派コミュニティの人口比重を維持または増加させる要因の一つとして認識されています。

この法律はまた、ケベック州の連邦規制の個人企業で働く個人やケベック州外のフランス語圏少数派コミュニティで働く個人がフランス語で働き、フランス語でサービスを受ける権利を与えます。さらに、最高裁判所の判事は全員がバイリンガルである必要があり、司法へのアクセスを改善するために法律で義務付けられています。

リベラル政権は、この新法は、バイリンガルの労働者不足の地域でのフランス語の保育、教育、医療サービスを増加させるのに役立つと考えています。

移民局によるフランス語圏移民への取り組み

フランス語圏少数派コミュニティは人口比重の減少を経験しています。2021年最新の国勢調査によると、ケベック州外のフランス語圏人口の割合は2016年の3.6%から2021年の3.3%に減少しました。

移民局はこの減少を認識しており、ケベック州外のフランス語圏移民への長年の取り組みと、フランス語による定住サービスへのアクセスを強化してきました。2019年には、移民局はフランス語圏移民戦略を発表し、移民の過程全体での取り組みを強化しました。この取り組みは、移民局の海外拠点でのプロモーションから、カナダを選択し移民するまでの全てのプロセスを提供するものとなっています。移民局は、2023年までにケベック州外でフランス語を話す人々の受け入れ割合を4.4%にするという目標を達成する予定であると主張しています。

フランス語圏移民戦略の中で行われているいくつかの重要な取り組みには、以下のものがあります:

  • Express Entryでフランス語を話す申請者とバイリンガルの申請者に追加ポイントを割り当てること
  • カナダに既に在住しているエッセンシャルワーカーや留学生向けの専用プログラムを設け、フランス語を話す申請者とバイリンガルの申請者のための永住権への経路を提供すること
  • ケベック州外のフランス語圏移民に定住サービスを提供するため、約80のフランス語圏サービスプロバイダーへの資金拡充

最後に、移民局は現在、ケベック州外のフランス語圏移民に対する新しい移民目標を含むフランス語圏移民政策の策定に取り組んでいます。

Source:CIC NEWS

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Mika.F

Mika Fukuyama/カナダ政府公認移民コンサルタント College of Immigration and Citizenship Consultants (CICC)メンバー: R710017 Canadian Association of Professional Immigration Consultants(CAPIC)メンバー:R23092 大学在学中にカナダ留学を経験。卒業後、5年間日系のメーカー企業で営業として勤務した後カナダへ移住。MFIC Immigration Inc.の代表であり、別企業でImmigrtaion Consultantとしても勤務。

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