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エクスプレスエントリー:大幅な変更は2023年初頭の見込み

カナダ移民局(IRCC)は、2023年の第1四半期に労働市場の目標に基づいた候補者へ永住権申請の招待を発行するエクスプレスエントリーの抽選方法を開始する予定であると発表しました。

最近可決された法案C-19は、移民大臣が地域経済のニーズをサポートする基準に基づいて、エクスプレスエントリー候補者から永住権本申請への招待をすることを可能にします。これにより移民局は、ランキングシステム(CRS)のスコアではなく、例えば、候補者の職業・言語・学歴などに基づいて、エクスプレスエントリーの招待(ITA)発行を行うことができるようになりました。また、新法では、大臣が国民との協議プロセスを経て、経済目標を含む抽選の詳細を毎年国会に報告しなければならないとされています。

なぜエクスプレスエントリーの変更が行われるのか?

Sean Fraser移民大臣は最近のCICニュースのインタビューで、現在のエクスプレスエントリーシステムでは、移民局が需要のあるスキルや資格に合わせたInvitation To Apply(ITA)を発行することができないと説明しました。

”もし、ある特定の分野での申請が多く、その分野がカナダで高いニーズがない場合、現在のエクスプレス・エントリー制度では、カナダ経済のニーズに完全に合致しない人々を受け入れる可能性があります” Sean Fraser氏

移民局はパンデミックの間、渡航制限のある中で、カナダにすでに滞在している可能性の高いCanadian Experience Class(CEC)またはProvincial Nominee Program(PNP)のノミネーションを受けた候補者のどちらかのプログラムを対象にドローイングを行ってきていました。特に顕著な例としては、2021年2月13日に行われた、ドローイングの招待待ちのプール内のすべてのCanadian Experience Class(CEC)候補者にInvitation To Apply(ITA)を発行し、27,000人以上のを招待しました。しかし、この新しい法案C-19が可決される前は、移民局はエクスプレスエントリー候補者の職業・語学力・学歴等の能力やスキルに基づいて候補者を絞り込むことができませんでした。一方のPNPは、より具体的な基準で、適格なエクスプレスエントリー候補者を招待することができますが、制度自体にはそのような仕組みはありません。PNPを取得する、つまり地域のニーズをサポートするためには、PNP候補者は州や準州の移民局に別の申請手続きをしなければいけません。

さらに大臣は、この新法C-19は透明性のある選考プロセスの必要性があることを認めています。この法案に対する初期の批判のひとつは、利益団体が政府に働きかけて、ある種のエクスプレス・エントリー候補者に偏って招待することを可能にするのではないかというものでした。このため、経済的目標をサポートするためにどのように抽選を行うかについて、大臣が関係者と公開協議を行うことを義務づける修正案が提出されました。

法案の実際の文言は以下の通りです。

…大臣は、州・準州、産業界、労働組合、雇用者、労働者擁護団体、定住提供団体、移民研究者・実務家を含む関係者と公開協議プロセスを行い、人員不足に直面すると予想される職業を含む労働市場の状況、および経済目標を達成するためのカテゴリー形成方法に関する情報・助言・勧告を得る必要がある。

”オタワのオフィスで、どの地域、どの部門がこの新しい政策の恩恵を受けるべきかを決定し始めるとしたら、非常に危険な道を歩むことになるでしょう。私は、地域社会の人々と関わる必要があります。州や準州の担当者とも話をする必要があります。ビジネス・カウンシルやニーズの高い分野と関わり、彼らのニーズを理解する必要があります。” Sean Fraser氏

新しいエクスプレスエントリーシステムが施行されるまでの間も全プログラムの抽選は継続されます。

2週間前の7月6日、移民局は2020年12月以来の全プログラム抽選を行い、ITAが発行された候補者は合計1,500人で、CRSの最低スコアは557点でした。次回のExpress Entryの抽選は、明日7月20日に行われる予定です。

Source:CIC NEWS

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Mika.F

Mika Fukuyama/カナダ政府公認移民コンサルタント College of Immigration and Citizenship Consultants (CICC)メンバー: R710017 Canadian Association of Professional Immigration Consultants(CAPIC)メンバー:R23092 大学在学中にカナダ留学を経験。卒業後、5年間日系のメーカー企業で営業として勤務した後カナダへ移住。MFIC Immigration Inc.の代表であり、別企業でImmigrtaion Consultantとしても勤務。

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