カナダは6月22日、636人のエクスプレスエントリー候補者を永住権申請への招待を出しました。
今回のCut OffスコアはCRS(Comprehensive Ranking System)が752点以上で、過去にPNP(Provincial Nominee Program)からノミネーションを受けている人が対象です。このスコアは、エクスプレスエントリー候補者が州からの推薦を受けると自動的に600点が加算されるため、比較的高い点数となりました。PNPのノミネーションの600点を除くと、最低得点の候補者は個人の基礎ポイントとして152ポイントを保持していたことになります。
エクスプレスエントリー再開によるPNPへの影響は?
昨日のCIC Newsによると、トロントで開催されたCollision ConferenceでSean Fraser移民大臣は、移民局が7月6日に全プログラムの抽選を再開することを暫定的に検討していると述べました。
この4月、Sean Fraser氏は、FSWP(Federal Skilled Worker Program)とCEC(Canadian Experience Class)候補者のエクスプレスエントリーのドローを7月初旬までに再開することを発表しましたが、日程はまだ明言されていませんでした。
2021年9月以降、パンデミックによって悪化したエクスプレスエントリーの未処理案件を減らすために、CECとFSWP候補者のをドローイングを一時的に停止しており、PNP候補者向けのドローイングのみを実施してきていました。現在、エクスプレス・エントリー・プログラムの未処理案件は、この発表以来改善されてきており、6月1日現在、4月末の40,889人に比べ、31,603人と減少傾向にあります。
パンデミック以前、移民局はPNPのみのドローイングを行っていたこともあり、PNPはカナダ全土の経済開発地域を支援するために最も重要であると考えられています。ですので、エクスプレスエントリープログラムのドローは2週間後に再開される予定ですが、これによってPNPのドローイングが今後行われなくなるということではないと考えられます。
さらに、カナダ議会では現在法案C-19が可決されようとしており、移民局は政府の経済的優先事項に合った申請者に永住権申請の招待(ITA)を発行することができるよう、エクスプレスエントリーの改定が予定されています。