IRCCは、新しい自動化ツールを導入し、PGWPとワークビザの延長申請を迅速化することを発表しました。
現在、新しい自動化ツールについての詳細はまだ明らかになっていませんが、通常IRCCのスタッフ行う2つの重要なタスク:トリアージ(申請の緊急性を判断する最初の評価)と申請の資格評価を今後行うことはわかっています。
新しいツールはどのように使用されるのか?
新しい自動化ツールのトリアージ機能は、申請書を優先順位で分類するという「事務的で繰り返しの作業」に関連するタスクを担当し、スタッフが申請書の承認決定など、より要求の高い業務に集中する時間を確保することが可能となります。
IRCCによれば、緊急な処理が必要な申請の一部の例には、患者の治療に関係する外国の医師や急遽ビジネスのために渡航する外国人労働者、または家族の死亡に関連する場合が挙げられます。
さらに、新しいツールは申請資格を判断することにも役立ちます。省庁によれば、自動化ツールはケースが緊急性のないような通常のものかどうかを判断し、移民局職員によって定められた基準を使用して、PGWPまたはワークビザ延長資格があるかどうかの判断を行います。これにより、IRCCは申請の資格評価のステップを自動化できるようになります。
申請の緊急性と申請資格を判断するための基準は、IRCCの新しい自動化ツールに組み込まれています。省庁によれば、この基準はPGWPおよびワークビザ延長プログラムの「立法的および規制的な」枠組みに基づいています。新しいツールの意思決定がIRCCの判断基準とIRCCの役員による結果と一致しているかどうかは定期的に評価されます。
自動化ツールで申請は拒否される?実際のスタッフは関与している?
重要なことは、これらの新しいツールには監督の限界があるということです。たとえば、自動化システムは申請資格は自動的に承認できますが、申請を拒否することはできず、また拒否を勧告することもできません。申請資格が自動的に承認されない申請については、IRCCの役員によるマニュアルでの承認が行われます。
これにより、最も重要になる、自動化システムによる判断ミスをなくすことができます:IRCC役員は引き続き申請内容を評価し、最終的な承認または拒否の決定を下す必要があります。さらに、役員は自動化ツールによる決定を覆す能力も持っています。これはこの新しい技術を、ビザ申請者の利益のために使用するという移民省のコミットメントにとって重要な措置となります。
さらに、PGWPおよびワークビザ延長申請の自動化はレビューの対象となっています。自動化システムは申請処理に与える影響を評価するためにアルゴリズムの影響評価を受ける必要があり、中程度の影響であると判断されました。潜在的な差別的な影響、プライバシー、セキュリティの機能についても、定期的に追加のレビューが行われる予定です。
この新しいツールがIRCCの申請処理を迅速化することに役立つことを期待しています。
Source:CIC NEWS