各地域での需要過多と直近の対応状況
農村地域コミュニティ移民パイロット(RCIP)は、参加地域の雇用主と外国人から想定を大きく上回る応募が集まり、各地域の経済開発機関が基準の厳格化や受入上限、受付停止などの措置を講じています。対象地域には、ノース・オカナガン=シュスワップ、ピース・リアード、クラレスホルム、サンダーベイ、スー・セント・マリーが含まれます。
RCIP参加コミュニティ | 最新の対応 |
ノース・オカナガン=シュスワップ | ファストフードおよびガソリンスタンドの雇用主からの指定申請を受付終了。7月17日の受付回はバックログ対応のため中止。 |
ピース・リアード | 雇用主指定の受付を11月まで一時停止。8月1日の候補者受付では10分足らずで上限に到達。 |
クラレスホルム | ファストフード業界の雇用主指定申請を受付終了(7月24日発効)。 |
サンダーベイ | 8月中は販売・サービス部門の推奨申請を一時停止。9月再開可否を再評価予定。 |
スー・セント・マリー | 店内飲食レストランは5月8日以降の指定申請を受付不可。セキュリティ監督職の雇用主指定は6月3日で上限到達。 |
地域別の詳細
ノース・オカナガン=シュスワップ
初回受付で処理能力を大きく超える申請が集まり、バックログ解消のため7月17日の受付回を中止しました。年内はあと3回の受付期間が予定されています。需要集中により、ファストフード(NAIC 722512)とガソリンスタンド(NAIC 4471)の雇用主からの申請は現在受け付けていません。
ピース・リアード
7月に雇用主指定の許容量に達し、雇用主指定の受付は2025年11月に再開予定です。候補者受付でも需要が急増し、8月1日の初回受付では応募開始から10分未満で上限に達しました。
クラレスホルム
アルバータ州南部のクラレスホルムは、ファストフード業界の雇用主からの指定申請を受け付けない方針を7月24日付で導入し、記事執筆時点でも継続しています。
サンダーベイ
オンタリオ州北西部最大の都市サンダーベイは、8月中の販売・サービス部門の推奨申請受付を一時停止しました。9月の取扱いについては再評価のうえ公表予定です。
スー・セント・マリー
オンタリオ州のスー・セント・マリーは、店内飲食レストランの受入枠が上限に達したため、5月8日以降に提出された該当雇用主からの指定申請を受け付けていません。また、セキュリティ監督職を採用する雇用主の指定も6月3日時点で上限に達しました。
RCIPの概要
RCIPは、各地域の経済開発機関が地域の人手不足に基づいて外国人を推薦できる、雇用主主導型の永住権ルートです。現在、合計14のコミュニティが参加しています。各コミュニティで指定された雇用主は、適格な候補者に対して要件を満たす仕事を提示できます。候補者は地域の推奨を取得したうえで、移民・難民・市民権カナダ(IRCC)に永住権申請を行います。審査中に一時就労許可の対象となる場合もあります。
パイロットプログラムの位置づけ
移民パイロットは、連邦政府が運用する時限的な永住権ルートで、通常は最大5年で終了します。成功したパイロットは恒久プログラム化されることがあり、実際に大西洋移民プログラムはパイロットから発展した事例です。枠が小さいため、毎年の受入数を超える需要が発生しやすく、今年開始したホームケアワーカー関連パイロットは、3月31日の開始から数時間で上限に達しました。パイロットは、既存制度では満たしきれない特定の労働需要に対応するために設計されます。
参考サイト
RCIP(制度概要・適格性の確認)
https://www.canadavisa.com/rural-community-immigration-pilot-rcip.html
カナダ移民(永住権)全般情報
https://www.canadavisa.com/canadian-immigration-visas.html
IRCC(移民・難民・市民権カナダ)
https://www.canadavisa.com/ircc.html
大西洋移民プログラム(AIP)
https://www.canadavisa.com/atlantic-immigration-program.html
ホームケアワーカーパイロット
https://www.canadavisa.com/home-care-worker-immigration-pilots.html
ホームケアワーカーパイロットの受付状況(2025年3月31日)
https://www.cicnews.com/2025/03/canadas-home-care-worker-immigration-pilots-are-now-closed-0353549.html
CIC News
Regions respond to great demand for Canada’s new rural pathway to permanent residence(英語)