カナダの移民戦略において家族の再集結は中核的な柱であり、移民局による新しい施策により、より多くの家族が一緒に過ごせるようになることを目指しています。
カナダ永住権保持者、カナダ市民、ワークビザ保持者、およびカナダ国内の学生の配偶者・パートナー・扶養家族は、オープンワークパーミット取得の対象となる可能性があります。
以前は、オープンワークパーミットはカナダ国内からスポンサーシップを申請した人、または観光ビザ(TRV)でカナダに既に滞在している人のみが利用できました。この新しい施策により、カナダの国外からスポンサーシップを申請する人もオープンワークパーミットの対象となります。
家族メンバーとは、配偶者・事実婚のパートナー・婚姻外の同棲パートナー・および18歳以上の扶養の子供を指します。
また、移民局はスポンサーシップ申請処理をすべて12か月以内にすることを目指しています。
オープンワークパーミットの条件
移民局によると、現在有効な一時滞在資格を持つ、現在のステータスがMaintained Statusである、もしくはステータスのRestoration(回復)が可能であり申請をしている、いずれかの場合にオープンワークパーミット申請の対象となる場合があります。
移民局の新しい政策によると、次の条件のどちらかを満たす人にオープンワークパーミットが付与されます:
条件1
・カナダ国内または家族クラスでの配偶者・コモンローパートナーとして提出された永住権申請の主申請者
・最大2年間の期間で申請されたワークビザの申請を提出している
・カナダ市民または永住権保持者の配偶者・パートナーまたは家族クラスでのスポンサーシップの申請対象となっている
・申請時にカナダのスポンサーと同じ居住地である
・カナダで有効な一時滞在のステータスを持っているか、ステータスの回復が可能であり、申請をしている
もしくは
条件2
・永住権申請の同行家族として含まれた扶養の子供である
・最大2年間の期間でワークビザの申請を提出している
・申請時に主申請者と同じ居住地である
・カナダで有効な一時滞在のステータスを持っているか、ステータスの回復が可能であり、申請をしている
家族再集結への継続的な取り組み
上記の対策は、移民相ショーン・フレーザーによって2023年5月26日に発表されました。
国外スポンサーシップ申請者のためのオープンワークパーミットの導入に伴い、他の家族再集結の政策も含まれています:
- 配偶者申請者のためのより迅速な観光ビザ(TRV)の処理時間
- 配偶者のTRV申請者向けの新しい専用処理ツール
- 2023年8月1日から年末までに期限が切れるオープンワーク許可保持者のためのオープンワーク許可延長
フレーザー氏は、移民局はより迅速な家族の再集結を可能にし、彼らがカナダにいる間により早く働きはじめて自立できるようにすることに取り組んでいると述べています。それにより、カナダは移民者が真の潜在力を発揮する手助けをし、同時にカナダの経済と社会的結びつきを強化していると述べています。
Source:CIC NEWS