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カナダ永住権に近道となる留学プログラムと優先職種の完全リスト

留学分野の選び方の要点

卒業後にカナダへ移住する目標がある場合、専攻分野の選び方で結果が大きく変わります。次の3点を満たす分野が有利です。

  • 卒業後オープンワークパーミット(PGWP)の対象になること
  • 永住権で優先される職種につながること(カテゴリ別選抜の対象)
  • 今後人手不足が見込まれる職種につながること

永住権につながりやすい専攻分野と職種一覧

現時点の公表情報にもとづき、卒業後の永住申請で有利になりやすい専攻分野と該当職種をまとめました。NOCは職業分類コード、CIPは教育プログラム分類コードです。

職種(NOC) 想定される専攻(CIP) Express Entryカテゴリ
心臓検査技師・電気生理検査技師(32123) 心血管テクノロジー(51.0901) 医療・ソーシャルサービス
大工(72310) 大工(46.0201) 技能職(トレード)
歯科衛生士・歯科セラピスト(32111) デンタルハイジーン(51.0602) 医療・ソーシャルサービス
歯科医(31110) 歯学(51.0401) 医療・ソーシャルサービス
管理栄養士・栄養士(31121) 栄養学(RD)(51.3101) 医療・ソーシャルサービス
幼児教育者・保育助手(42202) 幼児教育(13.1210)
幼児特別支援教育(13.1015)
教育
家庭医・総合診療医(31102) 医学(51.1201) 医療・ソーシャルサービス
暖房・冷凍・空調整備(72402) HVAC&R工学技術(15.0501)
HVAC&R保守・整備(47.0201)
技能職(トレード)
重機整備(72401) 重機整備技術(47.0302) 技能職(トレード)
准看護師(32101) LPN/LVN/RPN課程(証明書・ディプロマ・準学士)(51.3901) 医療・ソーシャルサービス
臨床検査助手など(33101) 臨床/医療検査アシスタント(51.0802) 医療・ソーシャルサービス
臨床検査技師(32120) 臨床/医療検査技術(51.1004)
臨床検査科学・医療技術/テクノロジスト(51.1005)
医療・ソーシャルサービス
診療放射線技師(32121) 放射線技術・診療放射線技師(51.0911) 医療・ソーシャルサービス
看護助手・オーダリー・患者サービス(33102) ヘルスエイド/アテンダント/オーダリー(その他)(51.2699) 医療・ソーシャルサービス
ナースプラクティショナー(31302) プライマリケア看護・ファミリープラクティス(51.3805)
LPN/LVN/RPN課程(51.3901)
医療・ソーシャルサービス
看護管理者・看護監督(31300) LPN/LVN/RPN課程(51.3901)
看護管理・看護研究など(その他)(51.3899)
医療・ソーシャルサービス
検眼医(オプトメトリスト)(31111) オプトメトリー(OD)(51.1701) 医療・ソーシャルサービス
救急医療従事者(パラメディカル)(32102) 救急救命(EMT・パラメディック)(51.0904) 医療・ソーシャルサービス
医師助手・助産師・関連職(31303) 医師助手/アソシエイト(51.0912)
助産(ダイレクトエントリー)(51.3401)
医療・ソーシャルサービス
心理学者(31200) 臨床心理(42.2801)
カウンセリング心理(42.2803)
ヘルス/医療心理(42.2810)
家族心理(42.2811)
医療・ソーシャルサービス
正看護師・精神科看護師(31301) 看護学(RN, ASN, BSN, BScN, MSN, MScN)(51.3801)
精神科看護(51.3823)
医療・ソーシャルサービス
呼吸療法士・体外循環技士など(32103) 呼吸療法テクニシャン/アシスタント(51.0812)
呼吸ケア・呼吸療法(51.0908)
医療・ソーシャルサービス
ソーシャル・コミュニティワーカー(42201) 医療ソーシャルワーク(51.1503)
コミュニティヘルス/リエゾン/カウンセリング(51.1504)
医療・ソーシャルサービス
ソーシャルワーカー(41300) 医療ソーシャルワーク(51.1503) 医療・ソーシャルサービス
臨床・検査医学の専門医(31100) 医学(MD)(51.1201) 医療・ソーシャルサービス
外科の専門医(31101) 医学(MD)(51.1201) 医療・ソーシャルサービス
獣医師(31103) 獣医学(DVM)(01.8001) 医療・ソーシャルサービス

PGWP(卒業後オープンワークパーミット)の条件

上記の専攻はいずれもPGWPの対象になり得ます。PGWPは最長3年のオープンワークパーミットで、特定の雇用主や職種に縛られずに働けます。発給期間は修了したプログラムの長さに左右されます。

PGWPでカナダの職歴を得ると、Canadian Experience Classの要件に近づき、CRS(総合得点)も加点されます。Express Entryで申請中にPGWPが切れる場合は、BOWP(ブリッジングオープンワークパーミット)で就労資格をつなぐ方法があります。

2024年11月1日以降に初回の就学許可が出た人は、PGWP対象の分野(学士・修士・博士は分野要件免除)か、政府が定める分野要件を満たすプログラムを修了する必要があります。学校(DLI)や履修要件など、学生本人とプログラムの追加条件も満たす必要があります。

Express Entryとカテゴリ別選抜(CBS)

上記の職種はすべて、Express Entryのカテゴリ別選抜の対象です。候補者はまずEOIプールに入り、CRS(1200点満点)が付与され、定期的なドローで上位に招待(ITA)されます。カテゴリ別選抜の対象職種で必要な職務経歴を満たすと、より低いCRSでもITAを受けやすくなります。

CBSの要件は、直近3年以内に該当する1職種で、連続したフルタイム(または同等のパートタイム)で最低6か月の実務経験を持つことです。プログラム要件を満たしたうえで申請する必要があります。

2033年までの人手不足見通し(COPS)

上記の職種は、連邦政府の職業見通し(COPS)で、2024年~2033年に強い人手不足リスクがあると示されています。需要が強い職種は就職につながりやすく、カナダでの職歴獲得、CRS加点、CECやCBSの要件充足にも役立ちます。

次のステップ

PGWP対象のプログラムであるかを必ず確認し、可能であれば政府が優先する職種に直結する専攻を選ぶと有利です。留学前に1年以上のスキル職歴(海外)があると、スキル移転要素でCRSが上がり、全体の競争力が高まります。複数のプロフィールを作成して、Express Entryやカテゴリ別選抜の適性を試算できるツールも活用できます。

参考サイト

National Occupation Classification(NOC)
https://www.canadavisa.com/noc2021.html

Classification of Instructional Programs(CIP)
https://www.statcan.gc.ca/en/subjects/standard/cip/2021/index

Post-Graduation Work Permit(PGWP)
https://www.canadavisa.com/post-graduation-work-permit-program.html

Canadian Experience Class(CEC)
https://www.canadavisa.com/canadian-experience-class.html

CRSスコア詳細
https://www.canadavisa.com/express-entry-comprehensive-ranking-system.html

CRSスコア計算ツール
https://www.canadavisa.com/comprehensive-ranking-score-calculator.html

Express Entry(ITAの仕組み)
https://www.canadavisa.com/express-entry-invitation-to-apply-for-permanent-residence.html

ブリッジング・オープンワークパーミット(BOWP)
https://www.canadavisa.com/bridging-open-work-permit.html

指定教育機関(DLI)一覧
https://www.canadavisa.com/designated-learning-institution-list.html

PGWP対象確認のための解説記事
https://www.cicnews.com/2025/07/how-to-make-sure-your-study-program-is-eligible-for-a-post-graduation-work-permit-0757682.html

カテゴリ別選抜(CBS)の概要
https://www.canadavisa.com/eecategories.html

CanadaVisa+ アセスメント
https://canadavisaplus.com/assessment

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