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アメリカ人向けカナダ就労許可・移住の完全ガイド

2026年に向けた移住先としての人気と理由

最新の調査で、国外移住を考えるアメリカ人の約4分の1がカナダを第一候補に選んでいます。生活費のバランス、安全性、医療制度の安心感が主な理由です。ここでは、カナダで働く、学ぶ、永住を目指すための主な制度をまとめます。

デジタルノマドとして一時滞在する方法

海外の会社や顧客のためにリモートで働きながら、カナダに一時滞在する場合は、通常は就労許可は不要です。入国スタンプに記載された期限、または最長6か月まで滞在できます(スタンプがない場合は通常6か月です)。

カナダ国内の労働市場に参加する行為(カナダの雇用主に雇われる、カナダの顧客にサービスを提供するなど)を行う場合は、事前に適切な就労許可や別の就労の許可が必要です。商談や取引のための短期滞在はビジネス訪問者にあたり、最長6か月までは就労許可は不要です。

CUSMA(旧NAFTA)で就労許可を取る方法

アメリカ国籍の方は、CUSMA(カナダ・アメリカ・メキシコ協定)に基づく就労許可を利用できます。手続きが簡素で、審査も早いのが特長です。多くの場合、労働市場影響評価(LMIA)は不要です。

主な区分は次の3つです。

  • 専門職:会計士、エンジニア、グラフィックデザイナーなど、協定で定められた職種での内定や契約が必要です。該当職種の学歴や資格が求められます。
  • 企業内転勤:アメリカ本社からカナダの支店・子会社・関連会社へ転勤する場合です。経営者・管理職・専門知識職が対象で、通常は転勤前に同一企業で1年以上の勤務が必要です。
  • 投資家:カナダの事業に実質的な投資を行い、その事業の運営や指揮に関わる場合です。経営・監督・重要な技能の役割での関与が求められます。

有効期間は区分により異なります。専門職と企業内転勤は通常最長3年、投資家は多くの場合最長1年で、条件を満たせば更新できます。アメリカ国籍の方は多くのケースで、空路・陸路の入国地点で直接申請できます。

一時外国人労働者プログラム(TFWP)の活用

CUSMAに当てはまらない場合は、TFWPを検討します。雇用主からの内定と、雇用主によるLMIA取得が基本条件です。発行される就労許可は特定雇用主にひもづく「クローズド(限定)就労許可」です。

LMIAの要件は、提示賃金が各州・準州の基準賃金以上か未満かで「高賃金ストリーム」と「低賃金ストリーム」に分かれます。

州・準州 基準となる中央値賃金(時給・CAD)
アルバータ $36.00
ブリティッシュコロンビア $36.60
マニトバ $30.16
ニューブランズウィック $30.00
ニューファンドランド・ラブラドール $32.40
ノースウエスト準州 $48.00
ノバスコシア $30.00
ヌナブト $42.00
オンタリオ $36.00
プリンスエドワードアイランド $30.00
ケベック $34.62
サスカチュワン $33.60
ユーコン $44.40

グローバルタレントストリーム(GTS)

高度ITや専門職などの人材を迅速に採用するための特別枠です。雇用主がGTSの利用承認を受け、対象職種で内定がある場合、LMIAは約10営業日、就労許可は申請後おおむね2週間の優先処理が目標とされています。通常のLMIA経由より大幅に早く進む可能性があります。

永住(PR)を目指す場合の主なルート

エクスプレス・エントリー

年齢、学歴、職歴、言語力などで総合点を算出し、選抜を行う仕組みです。対象プログラムは次の3つです。

  • カナディアン・エクスペリエンス・クラス(CEC)
  • 連邦技能労働者(FSW)
  • 連邦技能職(FST)

州・準州ノミニー・プログラム(PNP)

各地域の人手不足に合う人を選ぶ制度です。80以上のストリームがあり、エクスプレス・エントリーと連動しているものも多く、PR申請が早く進む場合があります。直接州に出願する方法と、エクスプレス・エントリーのプールから招待を受ける方法があります。

家族スポンサーシップ

カナダの市民または永住者の近親者がスポンサーになれる制度です。対象関係の例は次のとおりです。

  • 配偶者・事実婚パートナー
  • 扶養に当たらない子どもや孫
  • 親(申請者が扶養に当たる子どもの定義に合う場合)

市民権の証明(カナダ市民の可能性の確認)

親や祖父母がカナダ市民の場合、すでに市民である可能性があります。該当する場合は市民権証明書を申請して、地位を確認できます。これは永住権の取得ではなく、市民であることの確認手続きです。

留学から就労・永住へ進む方法

指定校(DLI)で所定の課程を修了すると、ポストグラデュエーション・ワークパーミット(PGWP)の対象になる場合があります。PGWPはオープン就労許可で、課程の長さにより最大3年まで発行されます。カナダの学位や就労経験は、エクスプレス・エントリーの総合点アップに役立ち、PRの招待を受ける可能性が高まります。

入国に関する補足

アメリカ国籍の方は、カナダ入国時にビジター用の査証(TRV)や電子渡航認証(eTA)は不要です。該当する就労許可は、条件を満たせば入国地点で申請できる場合があります。

参考サイト

就労許可に関する無料相談(Cohen Immigration Law Firm)
https://www.canadavisa.com/wpteam.html?utm_source=cicnews.com&utm_medium=article&utm_campaign=2025-12-04_looking-to-move-to-canada-as-an-american-here-are-your-work-permit-options_63005

CUSMA(専門職・投資家など)概要
https://www.canadavisa.com/nafta-professionals.html

企業内転勤(ICT)プログラム
https://www.canadavisa.com/intra-company-transfer-program.html

労働市場影響評価(LMIA)
https://www.canadavisa.com/labour-market-impact-assessments.html

ビジター査証(TRV)・ビジター情報
https://www.canadavisa.com/canadian-temporary-resident-visa-visitor.html

一時外国人労働者プログラム(TFWP)
https://www.canadavisa.com/temporary-foreign-worker-program.html

グローバルタレントストリーム(GTS)
https://www.canadavisa.com/global-talent-stream.html

エクスプレス・エントリー適性チェック(全ストリーム)
https://canadavisaplus.com/assessment?utm_source=cicnews.com&utm_medium=article&utm_campaign=2925-12-04_looking-to-move-to-canada-as-an-american-here-are-your-work-permit-options_63005

PNP強化ストリーム適性チェック
https://canadavisaplus.com/assessment?utm_source=cicnews.com&utm_medium=article&utm_campaign=2025-12-03_looking-to-move-to-canada-as-an-american-here-are-your-work-permit-options_63005

CECの解説
https://www.canadavisa.com/canadian-experience-class.html

FSWの解説
https://www.canadavisa.com/federal-skilled-worker-program-fswp.html

FSTの解説
https://www.canadavisa.com/canada-federal-skilled-trades-program-fstc.html

カナダ市民権証明の申請
https://www.canadavisa.com/applying-for-proof-of-citizenship.html?utm_source=cicnews.com&utm_medium=article&utm_campaign=2025-12-03_looking-to-move-to-canada-as-an-american-here-are-your-work-permit-options_63005

就労許可に関する無料相談(Cohen Immigration Law Firm)
https://www.canadavisa.com/wpteam.html?utm_source=cicnews.com&utm_medium=article&utm_campaign=2025-12-04_looking-to-move-to-canada-as-an-american-here-are-your-work-permit-options_63005

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