抽選の概要
プリンスエドワードアイランド州(PEI)の州ノミニー制度(PEI PNP)は、年内2回目となる予定外の抽選を12月23日に実施しました。今回はLabour ImpactとExpress Entryの経路で合計13人に招待が出ました。対象は、州の経済に良い影響が見込める職種や重点分野で働く人だけにしぼられました。
最近の方針からの変更点
直近6回の招待では、州内の指定教育機関(DLI)を最近卒業した人や、招待時点で州内雇用主に雇われている人が優先でした。今回の抽選では、この流れをゆるめ、州とのつながりが比較的弱い人も選考対象に広げました。
今年の配分と経路別の内訳
今年、PEI PNPが出した1,609件の招待のほとんどはLabour ImpactとExpress Entry経路からでした。Business Work Permit Entrepreneur経路は1件のみでした。
なぜ臨時抽選が行われたのか
PEIは通常、月1回のスケジュールで招待を行いますが、今年はこれに外れる追加抽選が2回あり、1回目は10月27日でした。理由は公表されていませんが、各州に与えられる2025年のノミネーション枠は翌年に持ち越せないのが一般的で、空きが出ないよう運用を調整している可能性があります。
配分(アロケーション)とITAのちがい
州ごとのノミネーション配分はカナダ連邦政府が決めます。まず年間の受け入れ方針(Immigration Levels Plan)で全体数を定め、その後に各州へ配分します。配分は「州が年間にノミネートできる人数」を示し、ITA(Invitation to Apply)は「ノミネーション申請に招待できる人数」を示します。すべてのITAがノミネーションに進むわけではありません。
2025年は半減、2026年は増加
2025年は連邦の受け入れ計画に合わせて、すべての州でノミネーション配分がおおむね半分に削られました。一方、2026年は州への着地数(受け入れ数)の配分が大きく増える見込みです。
参考サイト
PEI州ノミニー制度(PEI PNP)概要
https://www.canadavisa.com/prince-edward-island-provincial-nominee-program.html
Labour Impactカテゴリーの説明
https://www.canadavisa.com/prince-edward-island-provincial-nominee-program.html#LabourImpactCategory
PEI Express Entryの説明
https://www.canadavisa.com/prince-edward-island-provincial-nominee-program.html#PEIExpressEntry
指定教育機関(DLI)リスト
https://www.canadavisa.com/designated-learning-institution-list.html
Business Work Permit Entrepreneurの説明
https://www.canadavisa.com/prince-edward-island-provincial-nominee-program.html#Business
PEIの想定ITAスケジュール
https://www.cicnews.com/2025/09/which-draws-does-the-pei-pnp-have-planned-0956476.html
10月27日の臨時抽選の報道
https://www.cicnews.com/2025/10/prince-edward-island-pnp-invites-international-graduates-in-surprise-draw-1061493.html
Immigration Levels Plan(連邦の受け入れ方針)
https://www.canadavisa.com/canada-immigration-levels-plans.html
2025年の州ノミネーション配分の削減
https://www.cicnews.com/2025/01/pnps-grapple-with-slashed-provincial-immigration-targets-0150613.html
2026年の州配分増に関する報道
https://www.cicnews.com/2025/11/canada-to-increase-provincial-immigration-by-66-in-2026-1161733.html
CIC News
PEI holds second surprise draw of the year, broadens eligibility criteria(英語)