1)暑さも寒さと同じくらい極端です
寒さへの備えは十分でしたが、地域ごとの気温差を見落としていました。バンクーバーは比較的おだやかですが、トロントは1月の平均が-7℃前後です。夏は様子が変わり、7月の平均最高気温は27℃前後で、30℃超えの日も多いです。引っ越し前に夏服を手放したことを後悔しました。移住先の都市の夏と冬の平均気温、最高・最低の傾向を事前に確認すると無駄な出費を減らせます。
2)定住支援サービスは無料で質が高いです
カナダには、新移住者を支える無料の定住支援が各地にあります。就職、住まい探し、語学、日常の手続きなどを地域の団体が支援します。渡航後に友人の紹介で利用し、履歴書の書き方、カナダの採用基準の理解、面接準備のワークショップなど実践的な支援を受けられました。女性・若者・フランス語話者向けなど、対象を絞ったサービスもあります。到着前から使えるプログラムもあるため、出発前に自分の都市で利用できる窓口を調べておくと安心です。
3)ミートアップや交流会は出会いと仕事の両方に効きます
冬の時期は外出が減り、人と会うチャンスが少なく感じますが、各都市では年間を通してミートアップ、趣味サークル、スポーツリーグ、業界のネットワーキングが開かれています。新移住者向けのコミュニティも多く、友人作りだけでなく、仕事の情報や人脈づくりにも役立ちます。地域の定住支援サイトから「地域コミュニティとのつながり」サービスを探すと、参加先を見つけやすいです。
4)冬支度は"必要な機能"に絞れば高くつきません
極寒に備えると不安で買いすぎがちです。最初から全部そろえる必要はありません。都市の気候を体感しながら少しずつ買い足すと無駄が減ります。
- 暖かいパーカなど、良質な冬用アウターを1着用意します。
- 防滑性と保温性のある冬靴を1足そろえます。
- あとは重ね着で調整します。薄手のインナー、手袋、厚手の靴下、ニット帽が効果的です。
ブランドより機能で選ぶとコスパが上がります。必要なのは軽量な断熱材や防水・撥水などの性能で、ロゴに追加料金を払う必要はありません。
5)永住後も移民ルールの変更は影響します
永住権を取得しても手続きが終わりではありません。規則や運用は更新されます。たとえば、訪問者ビザの有効期間の標準が10年から1~2年に短縮される方針が発表され、家族・友人の訪問計画に影響する可能性があります。親・祖父母スポンサー制度は、現在は2020年に関心表明を出した人へ招待を送る運用が続いています。家族呼寄せを考える場合、最新情報の確認が重要です。
永住権の維持には、直近5年のうち通算730日以上のカナダ滞在が必要です。この基本要件を満たさないと、更新や将来の申請に影響します。
また、虚偽申告(ミスリプレゼンテーション)にも注意が必要です。重要な事実を意図的・過失的に隠したり誤って伝えたりすると、審査に誤りを生じさせるおそれがあり、将来の市民権申請や永住資格に不利益が生じることがあります。うっかりでも起きるため、申請は正確さを最優先にし、不安があれば専門家に確認することが安全です。
参考サイト
IRCC(カナダ移民局)公式サイト
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship.html
IRCCの定住支援サービス検索
https://ircc.canada.ca/english/newcomers/services/index.asp
カナダの定住支援(Canadavisa)
https://www.canadavisa.com/settlement-services.html
訪問者ビザの基礎知識
https://www.canadavisa.com/canadian-temporary-resident-visa-visitor.html
親・祖父母スポンサー制度
https://www.canadavisa.com/parent-and-grandparent-sponsorship.html
虚偽申告につながるよくある誤り
https://www.cicnews.com/2024/10/five-common-mistakes-in-your-immigration-application-that-could-lead-to-misrepresentation-1047667.html
入国不可・不受理(不適格性)の解説
https://www.canadavisa.com/immigration-inadmissibility.html
CIC News
OPINION: Five things I wish I had known before I moved to Canada as a permanent resident(英語)