概要
2026年2月17日から、カナダのパスポート所持者は中国本土へビザなしで入国し、最長30日まで滞在できるようになりました。このビザ免除は少なくとも2026年12月31日まで有効です。対象となる渡航目的は、商用、観光、親族・知人訪問、交流プログラム、乗り継ぎです。2026年12月31日以降の取り扱いは未定です。
対象と条件
- 最長30日までの短期滞在です。
- 目的は商用、観光、親族・知人訪問、交流、乗り継ぎです。
- 英国のパスポート所持者も同条件でビザ免除の対象です。
ビザが引き続き必要なケース
- 賃金が発生する就労や、就労ビザや居留許可が通常必要となる有償活動を行う場合です。
- 長期または学位取得を目的とした就学に参加する場合です。
- 30日を超えて中国に滞在する場合です。
トランジット滞在の拡大
これまで一部入国地で最大10日までだったトランジット中の滞在は、最大30日まで認められるように拡大されました。
背景
中国はこれまで、カナダ人がビザなしで入国できない数少ない国の一つでした。そのため、観光や出張を希望するカナダ国籍者にとって、ビザ審査に長い時間がかかっていました。中国は二重国籍を認めていないため、2021年国勢調査時点で約170万人とされる中国系カナダ人も、今回の緩和前は同様の入国要件の対象でした。今回の変更前、カナダ人がビザなしで渡航できたのは、海南省の特別行政区域に限られ、最長30日の滞在のみでした。
対象国の一覧と有効期限
カナダは、ビザ免除の対象となる49カ国と並び、対象国に加わりました(特記なき場合、2026年12月31日まで有効)
- アンドラ
- アルゼンチン
- オーストラリア
- オーストリア
- バーレーン
- ベルギー
- ブラジル
- ブルネイ(有効期限の設定なし)
- ブルガリア
- カナダ
- チリ
- クロアチア
- キプロス
- デンマーク
- エストニア
- フィンランド
- フランス
- ドイツ
- ギリシャ
- ハンガリー
- アイスランド
- アイルランド
- イタリア
- 日本
- クウェート
- ラトビア
- リヒテンシュタイン
- ルクセンブルク
- マルタ
- モナコ
- モンテネグロ
- オランダ
- ニュージーランド
- 北マケドニア
- ノルウェー
- オマーン
- ペルー
- ポーランド
- ポルトガル
- 大韓民国
- ルーマニア
- ロシア(2026年9月14日まで有効)
- サウジアラビア
- スロバキア
- スロベニア
- スペイン
- スウェーデン
- スイス
- 英国
- ウルグアイ
発表までの経緯
今回の方針は、マーク・カーニー首相が中国を訪問して通商関係の強化を進めた後、約1カ月を経て具体化しました。1月16日の記者会見では、ビザ免除の実現に加え、両国のアーティストやビジネス人材の交流強化の可能性にも触れました。カーニー首相の訪中は、カナダの首相による公式訪問として8年以上ぶりであり、オタワの対中姿勢に大きな転換が生じたことを示す出来事でした。
参考サイト
カナダ人の中国ビザ免除予告(CIC News)
https://www.cicnews.com/2026/01/canadians-to-have-visa-free-travel-to-china-under-new-trade-deal-0169203.html
世界の強いパスポート2026(CIC News)
https://www.cicnews.com/2026/01/canada-ranks-in-the-worlds-top-10-most-powerful-passports-for-2026-0167322.html
カナダ市民権・移住・定住(CanadaVisa)
https://www.canadavisa.com/canadian-citizenship-immigration-and-settlement-in-canada.html
カナダで働く(CanadaVisa)
https://www.canadavisa.com/working-in-canada.html
パスポート(CanadaVisa)
https://www.canadavisa.com/passport.html
二重国籍(CanadaVisa)
https://www.canadavisa.com/dual-citizenship.html
CIC News
Canadians can now travel to China visa-free(英語)
www.cicnews.com/2026/02/canadians-can-now-travel-to-china-visa-free-0271665.html