連邦と州・準州の役割分担
カナダの憲法では、移民に関する責任は連邦政府と各州・準州が分担します。全体の枠組みや最終的な身分の付与は連邦が担い、地域ごとの選抜や追加要件は州・準州が担当します。
連邦政府の主な役割
- 年間の受け入れ人数と、経済移民・家族・難民などカテゴリー別の目標を設定します。
- ビザを発給します。観光、学生、就労、一時滞在などの許可を管理します。
- 永住権プログラムを運営します。申請受付、審査、最終決定を行います。
- 一時的な外国人労働者プログラムを管理します。雇用主側の手続や労働市場の確認などを管轄します。
ケベック州の位置づけ
ケベック州は連邦と特別な合意に基づき、経済移民の選抜を独自に行います。ケベックの基準で選ばれた申請者は、州から選抜証明を受け、その後に連邦で医療・安全・最終決定の審査を受けます。ビザの発給や永住権の付与は連邦が担当します。
日本人に関係する具体例
- 学生として学ぶ場合:学生ビザは連邦が発給します。ケベックの学校に通う場合は、州の受入許可(例:CAQ)が追加で必要になる場合があります。
- ワーキングホリデーで働く場合:就労許可は連邦が発給します。ケベックで働く場合は、職種や期間により州の要件が加わる場合があります。
- 永住を目指す場合:永住権は連邦が最終決定します。ケベックで暮らす計画なら、州の選抜を先に取得する経路があります。
- 駐在・企業内転勤の場合:就労許可は連邦が審査・発給します。勤務地がケベックなら、州の労働基準や税関連の手続が別途必要になります。
押さえておきたいポイント
- 受け入れ数の目標設定、ビザ発給、永住権と一時就労の制度運営は連邦の役割です。
- ケベックは経済移民の選抜を担い、地域ニーズに合う人材を決めます。
- 最終的な在留身分の付与や安全・医療審査は連邦が行います。
- 学ぶ場所や働く場所がケベックかどうかで、連邦の手続に州の要件が重なる場合があります。
Immigration, Refugees and Citizenship Canada
Canada–Quebec collaboration on immigration(英語)