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DUI歴がある人のカナダ入国可否と対策を徹底解説

刑事上の入国不可を理解します

カナダに入れる権利があるのはカナダ市民だけです。外国籍の人や永住者でも、過去の飲酒運転(DUI)などの犯罪歴・起訴中の事実があると「刑事上の入国不可」になり、国境で拒否されます。

入国不可の状態で無理に入国を試みると、繰り返しの試行が理由で一定期間の入国禁止処分(排除命令)になることがあります。

有罪判決がなくても、以下の事実は審査の対象になります。

  • 係属中の事件(起訴・公判中)
  • 逮捕状の有無
  • 逮捕の事実
  • 有罪判決

自分の事案に当たるカナダ法上の罪名を確認します

まず、自分の国でのDUIや関連行為が、カナダ法ではどの罪に当たるかを突き合わせます。これで取れる対策の種類が決まります。

罪の重さ、件数、実行時期、刑の終了時期(罰金支払い・免許停止終了・保護観察終了など)によって、入国不可の可否や使える救済が変わります。内容が複雑な場合は、移民弁護士に相談する人が多いです。

自分に合う対策を選びます

選択肢1:有罪がまだ確定していない場合(起訴中など)

DUIで起訴はされたが入国時点で有罪確定していないときは、「リーガル・オピニオン・レター(弁護士意見書)」を用意すると有利になります。

意見書には以下が含まれます。

  • 現在の法的状況の説明
  • 入国を認めた場合のリスク評価
  • 該当するカナダ法の解説
  • 入国を認めるべき理由

必須ではありませんが、国境での説明力が上がり、入国拒否のリスクを下げやすくなります。

選択肢2:2018年12月18日以降のDUI有罪、またはDUI以外も含む複数の有罪がある場合

2018年12月18日以降のDUI有罪、または有罪が複数ある場合は、「個別リハビリ(犯罪リハビリ)」の申請、または「一時入国許可(TRP)」が必要になります。単発のDUIで2018年12月18日より前の有罪だけの場合は、次の「みなしリハビリ」の対象になることがあります。

個別リハビリは、過去の犯罪行為で入国不可の人が正式な申請を通じて入国可能に変える手続きです。自動で適用される制度ではなく、在外公館に申請書類を出す必要があります。

個別リハビリの主な条件は以下です。

  • 刑の終了から5年以上が経過していること
  • 更生し、再犯の可能性が低いことの説明・証拠があること(生活の安定、地域とのつながり、仕事や学業の状況、違反が一度限りだったことなど)

注:2018年にカナダではDUIの法定上限刑が引き上げられ、取り扱いが重くなりました。

選択肢3:2018年12月より前の単発DUIのみで、他の有罪がない場合

2018年12月より前のDUIが1件のみで、他の犯罪歴がない場合は、「みなしリハビリ」の対象になり得ます。

十分な年数が経過し、違反が軽めかつ単発であれば、入国当局が事情を踏まえて入国不可を解除したとみなすことがあります。これは個別リハビリのように能動的な申請が必須ではない受け身の仕組みです。弁護士意見書があると主張を強化できます。

選択肢4:入国不可でも、やむを得ない渡航理由がある場合

入国不可の状態でも、緊急かつ説得力のある目的があるなら「一時入国許可(TRP)」を申請できます。入国審査官が「社会へのリスクより入国目的の必要性が上回る」と判断したときに許可されます。

主な例は以下です。

  • 人身取引や虐待の影響からの避難
  • 心身の外傷から回復するための短期滞在
  • 緊急の家族事情

許可されると、通常は滞在予定期間内で最長3年まで有効です。期限前に出国するか、継続が必要なら新しいTRPを申請します。ビザが必要な国籍の人は、TRPに加えて観光ビザ(TRV)のオンライン申請も必要です。ビザ免除国籍(米国市民を含む)の人は、eTAが必要な場合でも、TRPはオンラインまたは入国地点で申請できます。

実務のポイント

入国前に自分の事案がどの制度に当たるかを整理し、必要に応じて意見書、個別リハビリ、みなしリハビリ、TRPのいずれかを選びます。DUIの時期、件数、刑の終了時期を正確に示す記録を準備すると審査が進みやすくなります。

参考サイト

刑事上の入国不可(総合)
https://www.canadavisa.com/immigration-inadmissibility.html?utm_source=cicnews.com&utm_medium=article&utm_campaign=2025-10-24_crim-article_61193

カナダ市民の権利・移住と定住の概要
https://www.canadavisa.com/canadian-citizenship-immigration-and-settlement-in-canada.html

犯罪とリハビリの基本
https://www.canadavisa.com/immigration-criminality-rehabilitation.html

カナダ法での該当罪名の照合
https://www.canadavisa.com/inadmissibility-canada-charges-within-canada.html

移民弁護士(支援)
https://www.canadavisa.com/cohen-immigration-law.html

弁護士意見書(概要)
https://www.canadavisa.com/legal-opinion-letters-inadmissibility-canada.html#:~:text=Anyone%20that%20has%20been%20charged,or%20analysis%20on%20the%20situation.

弁護士意見書(量刑前の提出)
https://www.canadavisa.com/pre-sentencing-legal-opinion-letter.html

個別リハビリ(犯罪リハビリ)
https://www.canadavisa.com/canadian-immigration-individual-rehabilitation.html

みなしリハビリ
https://www.canadavisa.com/canadian-immigration-deemed-rehabilitation.html

一時入国許可(TRP)
https://www.canadavisa.com/canadian-temporary-resident-permit.html

観光ビザ(TRV)
https://www.canadavisa.com/canadian-temporary-resident-visa-visitor.html

ビザ免除国一覧(eTA関連)
https://www.canadavisa.com/electronic-travel-authorization-eta-canadian-immigration-visitor-visa-exemptions.html#Countrychecklist

eTAのよくある質問
https://www.canadavisa.com/electronic-travel-authorization-eta-faq.html

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